2006年7月 9日 (日)

All about my mother

朝から映画を観ました。
'98年のスペイン映画「オール・アバウト・マイマザー」です。
息子を失った女性と、彼女が出会う女性たちの心を描く物語です。

登場人物たちは、皆少し世の中からずれているバランスのとれていない女性たちばかり。
でも、自分の愛する者を許し受け入れながら生きようとしている。
母性というのは、単に子供や異性を可愛いと思うことではなくて、無条件に許す気持ちのことなのだと気づかされます。

みんな不完全で自己中心的でわがままで自分だけは特別で、愛されたいと思って生きている。それを許してくれるのが母性なのかなあと思います。お母さん、ありがとー。

深い深い愛情を描く、心優しい映画です。
息子を失った主人公の女性が、息子のことを人から聞かれる度に声を震わせ涙ぐむ姿に、わたしもイチイチ涙ぐんでしまいました。

土曜日の午前中に観るのにうってつけの映画です。

オール・アバウト・マイ・マザー DVD オール・アバウト・マイ・マザー

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2006/06/23
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2006年2月 5日 (日)

ヒッチコック。

 「スリラー映画の神様」と言われるヒッチコック監督。
 代表作は数々あるけれど、私のオススメは「裏窓」と「ハリーの災難」。

 「裏窓」はいわゆる密室劇で、脚を骨折したカメラマンが動けないため退屈しのぎに自室から向かいのアパートの窓を眺めて、そこに住む人々の日常を観察する日々を過ごしている。ある日その一室に住む中年男の妻が姿を消す。殺人事件と確信した主人公とその恋人が証拠を掴もうとするが…。ってな感じのストーリー。主人公は動けないため、彼の部屋の中と窓越しに見える狭い景色の中だけで物語は進んでいくのだけれど、それがより緊迫感を醸し出しています。

 「ハリーの災難」は、森の中で発見されたハリーという男の死体を巡り、自分が殺したかもしれないと思い込んでしまった人間が次々現れ、死体を隠そうとする…というような話。登場人物たちがみんなのんびりしていて、どこかとぼけているため、気の毒なハリーの死体はあっちこっちに引っ張り回される…。ブラックコメディーです。

 どちらもテンポとか音楽の使い方とかが今どきの映画よりもゆったりしていて、もしかしたら退屈に感じる人もいるかもしれないけれど、心理描写とか小道具の使い方とかとても凝っていてハイセンス。私は大好きです。三谷幸喜さんもヒッチコックをじっくり勉強したらしい。なるほどなあ。

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2005年11月30日 (水)

エド・ウッド

今日、職場のS氏が、「最近おもしろそうだと思える映画がないんですよねえ、年取ったのかなあ」と言い出した。

私より年の若い(はずの)S氏にそう言われて、そういえば確かに最近、熱心に映画を観なくなったなと私も思う。昔は、どんなに忙しくてもどうにかビデオを観る時間を捻出しようとしたものだけど、最近は2時間もテレビの前に拘束されるのかと思うと時間がもったいないような気がしてしまう。ましてや映画館に行くとなると、よっぽど覚悟を決めないといけない。

いろいろと加齢の現実に直面する今日この頃だけど、こういう部分にも表れているのかと思うとちょっと悲しくなる。今度の日曜日は時間なんか気にせず、のんびりとDVDを観てすごしてやろう。

さて、そんな私が一番直近で観た映画が、『エド・ウッド』です。日ごろジョニー・デップファンを公言しているくせに、この映画はなんとなく観る機会を逸していたのです。ようやく観る機会があって、まあさして期待もせずにサッポロポテトとかなんかをぼりぼりしながら観始めたのですが・・・。

なんと、これがとってもおもしろかった!! ストーリーは、エド・ウッドという実在のB級映画監督と、彼と関わった人々との交流の日々を描いています。映画への情熱は人一倍、だけどあまり芸術的な才能には恵まれていない主人公エド・ウッドのキャラクターが最高でした。コミカルな映画で、結構笑わされるんだけど、いつしか、いつもキラキラと目を輝かしながら無邪気に一途に映画に情熱を注ぐ主人公の姿に心を打たれていました。そうだなあ、長嶋監督を思い出したなあ。あの一途で無邪気なところがね。

しかし、ジョニー・デップは本当に演技派だなあと思いましたよ。素人のくせに分かったようなことを言うのも恐縮ですが、でもジョニー・デップの演技にはいつも驚かされる。たぶん、ものすごく感受性が豊かで、いろんなことが見えちゃう人なんだろうなあ。人間を知っている人なのでしょうね。素敵だわ、やっぱり。

ずいぶん前の映画で、ビデオ屋さんにも置いてないことは多いのですが、もし見つけたら観てみてくださいね。2時間損はしないと思うよ。

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